NOBODY「マイ・ロードショー」
1982年ぐらいに、
マージービートブームというものがあった。
ビートルズに代表される
60年代のリバプールサウンドをとり入れた曲が、
日本の音楽シーンをにぎわしたのである。
そのなかで僕がもっともカッコいいなと思ったのがNOBODYである。
NOBODYは木原敏雄と相沢行夫の2人組。
NOBODYの2人は知らなくても、
彼らがつくった曲はだれもが一度は聴いたことがあると思う。
なんてったってNOBODYが楽曲を提供した人たちは数え切れない。
思い浮かぶままに挙げていくと吉川晃司、山本達彦、
沢田研二、山下久美子、アン・ルイス、ハウンド・ドッグ、
浅香唯などが代表的だろうか。
さらには原田芳雄さんや渡辺謙、水谷豊などにも楽曲を提供している。
まさにNOBODYは時代のヒットメーカーであった。
NOBODYのデビュー曲『マイ・ロードショー』は、
まさにマージービートにあふれたストレートなロックンロールである。
“Baby, I'm a 717 boy.Don't you know, don't you know just what I
mean.”
という歌詞で始まるこの曲は、いっぺんで僕を夢中にさせた。
以来、四半世紀近くにもわたりマイ・フェイバリットな1曲となっている。
この曲はNOBODYのオフィシャルサイトでも試聴できるので、
興味のある方はぜひ一度聴いてみてほしい。
NOBODYがほかには誰に楽曲を提供しているかなと思い、
そのオフィシャルサイトで調べてみたところ、
阿部(寛)ちゃんや坂上忍くんの名前もあった。
さらには紅麗威甦なんてグループもあった。
いまやすっかり実力派俳優となっている杉本哲太が若かりし頃に在籍していた、
横浜銀蝿の弟バンドである。
おっと、忘れちゃいけない。
もう一人の銀蝿弟分の嶋大輔も、
しっかりとNOBODYに楽曲提供を受けていた。
もっと見ていたら、千倉真理なんて名前もあった。
ラジオ界にひと時代を築いた、
文化放送の“ミスDJリクエストパレード”の代表的DJである。
さすがはNOBODY。
歌い手を選ばない、懐の深さである。
ところで、この『マイ・ロードショー』で歌われている“717 boy”とは、
いったい何のことなのだろう?
四半世紀も考え続けているのだが、
さっぱりわからない。
“Don't you know, don't you know just what I mean.”
「この意味、わかるかなあ、わかんねえだろうな」といわれても困る。
NOBODYは松鶴家千とせか!?(古い!!)
誰か知っている人がいたら、ぜひ教えていただきたい。